SUMIBITO

ワークショップ@男の隠れ家

カテゴリ : 波の音 2017.04.26

前回の記事でBensema Handplaneのワークショップを取り上げさせて頂いたが、今回は自分がハンドプレーンを体験して来た。

体験の場所はBensema工房。年季の入った平屋を浜田氏が自分でリフォームした工房は、男心を擽ぐる工具、本、バイクのパーツ、サーフボードなどが壁に掛けられており、まさに浜田氏のライフスタイルがこの部屋を見れば一目瞭然。何とも心地よい空間だ。自分の事務所を持つならお手本にしたい程、カッコいい。

さて、前回はハンドプレーンを作るところを傍目から見ていただけだったので、自分の手で作ることの楽しさがまだ分かっていなかった。板を削るのに数時間かかると聞いていたのでさぞ大変なのだろうと思っていた。


大まかなアウトラインの切り出しとラインどりは浜田氏が予め用意してくれている。ハンドプレーンの材料は桐。桐は高級タンスなどに使われたりしているが、軽くて削りやすく耐朽性があるのが特徴。ワークショップにおいて削りやすいと言うのは大事なのだそうだ。削っても削ってもアウトラインが見えてこないのは、途中で心が折れてしまうのだそうだ。


削り方の基本を教わる。削り方一つをとっても試行錯誤の連続だったそうだ。人にレクチャー出来るようになるまで約2年程色々試したそうだ。



なかなか思うように削れない。アウトラインが一直線にならず苦戦の連続。 気づくとあっという間に1時間過ぎていた。 やっている内に、ふと自分が削りに没頭していることに気づく。何でもない桐板に不恰好だが命が吹き込まれていく感じだ。この板にだんだん愛着が湧いて来て何時間でも削っていたい気持ちになってくる。


自分がある程度納得できるまで2時間ほどかかったが、あっという間だった。お次はカラーリングだ。


カラーリングは特に個性が出るところ。筆者はわりとシンプルなものが好きなので(自分のセンスにあまり自身がないのもあるのだが。。)こんな感じになった。


ベルトの色に合わせ、ロゴマークに色を入れただけ! でもこれがシンプルでお洒落な感じが出ているぞ!と思っていたら、皆んな自分の作ったものが一番なんだよねと仰っていた。でもそれこそが大事なんだと思う。

ここでワークショップは終了。後の工程は撥水加工を施して、ベルトを取り付ける。撥水加工は数回塗料を乾かしながら塗るので一週間ほどかかるそうだ。出来上がるまでが待ち遠しい。

今回ワークショップを体験してみて、自分も楽しいのだが、お父さんが子供と一緒に作るのもかなりお勧めだと思った。子供と思い思いのハンドプレーン作りを楽しみ、海でも一緒に遊ぶ。きっと子供にとって作ることの楽しさ、遊ぶことの楽しさを学ぶ最高の体験だろう。

子供が体験できる年齢になったら是非また一緒に作りたいと思う。

https://www.facebook.com/bensema/