鎌倉で生まれ育ってかれこれ40年経つが、親には本当に感謝している。
ちょっと歩けば海に出れるし、振り向けば緑豊な鎌倉の山がある。
自然の中で遊ぶ事が好きな自分にとって、本当に良い環境で育ててもらったと思う。
自分が通っていた幼稚園も、海まで歩いて行ける距離だったので、よく園児みんなで海にでかけ、砂だらけの中でお昼を食べたり、ちょっと足を伸ばせば、園児でも散歩できる山で泥だらけになった遊んだ。
今ではサーフィンのない生活は考えられないが、これも鎌倉でのんびり育ててくれた親のお陰だと思う。

のんびりと、そう、本当に周りの友達ものんびりと育っていたと思う。
山で走り回り、夏には由比ヶ浜でブギーボー（今ではボディボード？）で遊んで本当に楽しかった。

そんな鎌倉に住み続けていて、子供を授かった時に、この子にもこの環境の中でのんびりと育って欲しいなと切に思った。
自然の中で遊べば学ぶことは山ほどあるし、五感をフルに刺激しながら育つことが出来ると思う。
平坦な街中と違い自然の中で歩けば、バランス感覚も優れるし、自然の色が目から入り脳を刺激する。

今では一歳になった息子は砂浜が大好きだ。　
砂浜に下ろせば自ら砂にダイブしてゴロゴロ寝転がり大笑いである。
口に砂が入ったってなんのその、何がそんなに面白いのか？　ひたすらゴロゴロと。。。

まあ、砂を少し食べたって平気だよな。丈夫な子に育つよ。
お母ちゃんは洗濯が大変だなーと思いつつ、子供の笑顔がこんなに簡単に見られる自然て凄いなと、改めてこの環境にいることの贅沢を噛みしめる。
この環境の中でのんびりと真っ直ぐ育ってくれたらそれだけで、父親としては幸せだ。　

来年あたりは、由比ヶ浜で一緒にサーフボードの上に乗せて遊ぼう。
徐々に海の楽しさ、そして脅威を学んで欲しい。

子供との生活は日々、成長に驚かされるが、自然の中にいる子供は本当に羽を伸ばして遊んで成長も目まぐるしい。
子供には出来る限り、色々な体験を通して自分の進みたい道を見つけて欲しい。　ここ鎌倉はそんな親の思いの一つを身近に叶えてくれる場所だと思う。

親子何世代にも渡って鎌倉に住み続ける人たちがいる。仕事が都内でも、毎日鎌倉から通い、週末子供と自然の中で遊べる贅沢を知っている人がいる。

この子が大人になって、子供を育てる時が来た時に、同じ気持ちでいてくれたら、自分の子育ては間違っていなかったと安心できるだろうか。