SUMIBITO

大人の遊び場

カテゴリ : お山生活 2017.12.09

先日、会社で行われる恒例のイベントが無事終了した。

ここ4年ほど続いている初冬のイベントで、
料理ができる薪ストーブを使いながら、窓を開け放ち、
デッキもアウトドアリビングとして活用するイベントです。

春先や初夏には、みなさんデッキを使っても、
寒くなるとほとんど使われないので、あえてこんなイベントを
行っているのだが、これが毎回、50名ほどは来てくださる。
もちろん、シェフの美味しいお料理とお酒があるというのは、
魅力のひとつだけれど、それだけではないように思う。

技拓のイベントは、進行役もいない、特に決まったスケジュールもない、
始まりもなんとなく始まり、終わりもなんとなく終わっていく。
そして、どなたでも「行ってみたい!」と思った方が
参加できるイベントにしている。
私はただ、昔からあった湘南らしいホームパーティをイメージし、
スタッフは、ホスト役に徹するのみで、
いらしたお客様全員と楽しくお話をするだけ。
そして、美味しいお料理とお酒と生演奏の音楽を入れる。
今回は、フラメンコギターリストを迎えた。
生の音を聴くというは臨場感があり、
場を盛り上げてくれるので、イベントには欠かせない。

毎回、ちょっとしたお買い物が合間にできるように、
作家さんやデザイナーさんの商品も、少し用意する。



あとは、来ていただいた方々同士の交流が、このイベントを盛り上げて
くださるのだが、今回ピーク時には70名ほどはいたように思う。
みなさん、かなり長居してくださっているところを見ると、
きっと居心地がよかったのだろう。
窓は全開。座る場所もそれほどない。
なのに、70人分ほどあった食事は見る見るうちに消えていき、
最後に残ったのはピクルスが少しだけだった。

このイベントに、初めて来てくださった方々に言われたのだが、
このイベントの雰囲気は、演出で出せるものではないと。
参加してくださった方々や、手伝ってくださった方々が、
暮らしの質について、同じような感性をもっているところが
大きいように思えると、何人もの方がおっしゃってくださった。

イベントとして、体をなしていないと思う方もあるかもしれないが、
このムードの良さが癖になると、毎回参加してくださる方もいて、
このような場を通して、初対面の方々が繋がりを持ち、
新しいことに発展しているお話もよく伺う。
イベントを通して、会社が利益を得ることが目的ではなく、
ひとつの会社を通して、
そこから新しい出会いやモノづくりが生まれる方が、
よほど大きな意義があると思ってる。
こうした肩肘の張らない「大人の遊び場」が、
とても大切に思えて、これからも長くこのイベントを続けていきたいと
私は思ってる。