SUMIBITO

想像力とおもちゃ

カテゴリ : 波の音 2018.02.25

子供の頃遊んだ木のおもちゃを、実家で大事にとってくれていた。

プラスチックのおもちゃもあったりするのだけど、自分の子供に遊んで欲しいと思うのはやはり、木のおもちゃだ。30年以上経つのに、古さを感じないのはすごいことだと思う。本当に良いものとは、懐古主義的に良いものではなく、どの時代においても古さを感じさせず年代がたっても機能が衰えないもののことだと思う。それは家も然り、車も然り、服も然りである。

このレールのおもちゃは自分が大好きだったから自分の子供もこれで遊んでくれるのはとても嬉しい。1歳くらいの頃は、遊んで欲しいからとこちらで作って見せていたのだけど、子供は作ったものを壊すばかりでこちらが意図する遊び方を一向にしてくれなかった。きっと小さい頃は壊すことで、ものの仕組みを学んでいたのだと思う。

ところが、2歳も過ぎるとちゃんと自分でレールを組み立てて、そして妄想の世界で遊んでいたりする。きっと彼の中には素敵な街が出来ていて、そこに住む人が生活するなかで電車が走っているのだ。

こういった、シンプルだけどよく出来たおもちゃは、シンプルさゆえ無限の遊び方、想像力を引き出してくれる。子供が大きくなった時に、この遊びが想像力の肥やしになってくれていたら嬉しい。

人生もシンプルに想像力豊かに生きていきたい。

自分に孫ができる時まで大事にとっておこう。