SUMIBITO

経験という記録

カテゴリ : 住む人日記 2018.02.22

豊かな暮らしとは、なんでしょう。
時々、そんな単純な疑問にぶつかることがあります。

例えば、周囲から憧れられる日常を送ること。
例えば、誰も住んだことのない特別な家に住むこと。
例えば、趣味に洋服に食事に、充実して暮らせること。
でもそれなら、お金がすべてを解決してくれるかもしれません。

そうではない、豊かさは、体験に裏打ちされたものだと私は思っています。
例えば、生活が苦しかった頃、それでもメゲずに頑張って働いたこと。そうして手に入れた物。やっと手に入れたけど、今思えば大したものじゃなかったなんてことも、起こるのが当たり前。そうかと思えば、なんてことのない日々に、猛烈に幸せを感じたり。

甘い辛いをたくさん知っていることが、豊かさの根底にあるのではないでしょうか。思い直すと当たり前なのに、意外と忘れがち。
誰かによって与えられた知識や、お金をかけて集めたものより、体験は正直です。

そんな私も、まだまだ体験途中。
ミーハーのスポットもほどほど見つつ、自分の勘を頼りに街を歩き、人に会い、失敗したり成功したり、たくさんのお土産を抱えて、家路に着きます。
このコラムは、『住む人』ができるまでの、些細な出来事や、仕事に旅に私生活にと積み重ねた体験の、記録です。

もし同じ歳頃の誰かが読んでいるなら、マンションでいいや、建売でいいやなんて言わずに、一緒に「いつか自分だけの家が欲しい」と妄想を膨らませましょう。
まずは良い家具や、器から集めても良いかもしれません。
GITAKUというより、まずは家を好きになることから、始めて見ましょう。

もし読んでくださる諸先輩方がいるなら、こんな面白い物、知っておくといいことあるよと、ぜひ教えてください。(自分で探しなさいよという意見もありそうですが)そしてよければ、実際に確かめに行かせてください。

と、旅の備忘録のつもりが、ちょっといい節目と思って、このコラムの目的を、記してみました。GITAKUと一緒に仕事を始めて、もうそれなりの年数になります。大いにひいき目、でもそれを差し引いても、
今の時代にこんな魅力的なハウスメーカーがあるんだよと、皆さんにも知っていただけたら幸いです。

確かに若者が家を買うには、かなりハードルが高い時代になっています。
古民家やマンションをリノベーションしたり、DIYして暮らすも良いですが、10年ではなく、30年、50年、80年(もう死んでますが)と永い未来を自分も作ってみたいと、夢を見るのも、楽しい物ですよ?

私はやっぱり、いつか技拓の家に住めたら、良いなぁ。