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サバイブする力

カテゴリ : お山生活 2019.09.22

地震や台風があるたびに、多くの被害がでています。
被災された方のご心労もさぞや大変なモノでしょうし、
自治体も苦労されていることでしょう。
今回に限らず、いまだ復興できない地域のことを考えると、心が痛みます。

台風15号では、北風が強く吹いたとのことで、
鎌倉では北鎌倉や二階堂方面に、大きな影響がでたとのこと。
鎌倉に自衛隊が入ったのは、はじめてだったそうですね。

※鎌倉市広報課資料より
それにしても、ひどいのが千葉。
今回の停電や電波状況については、本当にご苦労されたと同時に
不安な日々を過ごされたことと思います。
千葉の知人も、暑さの中大変な思いをして生活をしていました。

我々は幸いにも、オフィスのある鎌倉山では倒木等見かけましたが、
大きな土砂崩れなどは、私の知る限りでは耳にしていません。
が、このようなことが起きるたびに、
やはり生活について、真剣に考えざるを得ません。

電気などインフラが止まると、我々の生活はあまりにも危うい基盤の上で
成り立っていることを思い知らされます。
これが台風であったから、なんとなく目処が想像できるものの、
もし、都市部に直下型地震が来て、インフラが不通になり
情報もまったく入ってこなかったら、
街が壊滅してしまったのではないか?と、
都市部からは救援はこないのか?と、
不安が襲ってきそうです。 阪神淡路や東日本で大地震を経験された方は、
そんな日を幾日も過ごされたのでしょう。

となると、やはり、できる限り各々がいかにサバイブする
(生き延びる)力があるかに、かかってくるのかなと思わざるを得ません。
湘南ですら、東日本大震災の計画停電の時も痛感しましたが、
喉元過ぎると、そういった危機感は徐々に消えてくるもの。
準備しておこうと思っていても、危機感が消えてしまうと
後回しになりがちです。
電池や懐中電灯の買い忘れ。家族との連絡方法や
集合場所などの再確認など。
ついつい、忘れがちなことを、こうした機会に再確認ですね。

今日も、スタッフと話していましたが、ポータブル電源や発電機 
七輪と炭または、卓上コンロとガスボンベは、
絶対にあったほうがいいでしょうし、
実際に停電に遭われた方のアドヴァイスとして、
ベッドライトが大変活躍したとのお話でした。
暗闇で手がふさがれると作業に手間がかかります。
両手は常に、作業がしやすい状態にしておくといいようです。

備蓄品は、保存食というよりも常に日常生活内で消費できるような食品、
米、味噌、塩、水はストックを持ち、缶詰やドライフード系などの食品は、
七輪などで煮炊きができれば、可能ですし常に新しいものにしておけます。
普段食さない災害用保存食よりも、私は有効ではないかと考えます。

あと、私ごとですが、次にお風呂に入るまで前の晩の湯は
いつも浴槽にためています。
入る前にお風呂を洗うというのが、震災以降習慣づいてしまいました。
飲むことはできなくても、非常時には大いに役立つことでしょう。

あまり、心配性になりすぎるのもどうかと思いますが、
日常のなかで活用できるものを常に少し多めにストックしておきながら、
いざというときにどうやって災害を乗り切るかを考える力は、
とても大切なことでしょう。

あくまでも今お話ししたのは、自宅に居てのことですが、
家庭でできることは、常に意識することが大切かと思います。
自然のそばで暮らすという理想には、そういった面も常に背中合わせでも
あるということをしっかり理解したうえで、いざというときの心構えや
対策は、冷静さを保つうえでも大切なこと。

我が家には、お味噌の手作り教室で使用するドカン鍋や
犬用のプールなどもあるので、
これらもきっと活躍してくれるのではないかと思っています。

今般、空前のキャンプブーム。
アウトドア用具がいざというときに、役に立つでしょうから、
キャンプでの経験を災害時にどう応用するかも、
考えてみるといいのもしれませんね。

あとは、やはりお子さんには、ボーイスカウト・ガールスカウトなどで
経験をさせて、小さなころから生きる力を備えてあげるのも、
また大人の役割かも。という話題もスタッフから出ていました。

どうも、気象変動が激しくなってきているので、
家に求められることも、少しずつ変わってきています。
予知できない災害に、われわれもどう対策をとって行くか。
自然には到底力及びませんが、知恵と対策に対しては、柔軟性をもって
変化に対応できる心と頭をもっていきたいですね。

まだまだ、復旧できていない地域の方々が、少しでも早く
正常な暮らしを取り戻せるよう、願っています。