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「住まい」を考えるスタートに

カテゴリ : お山生活 2019.01.11

2019年になり、はやくも半月近くが過ぎようとしています。

久々の投稿になってしまいました。
2か月にわたり、投稿ができなかったのですが、
やはり、私はこれからも「家を通して何を伝えたいのか」を、
きちんと説明していきたいと、
強く感じることができた時間でした。

お客様と触れていると、刺激を受ける言葉を頂くことも多く、
この「新築を建てない時代と言われている中で、なぜ家を建てるのか」
ということを、逆に教えていただくことも多いのです。

先日、いい話を伺いました。
「私はね、家をもつことが結果、社会貢献につながればと」
そんな話をしてくださる方がいました。
家づくりが社会貢献?
そんな風に思いますよね。

私もそうですが、その方も子どもがいません。
身内に建てた家を引き継ぐ者がいない。
自分が住まなくなった後に、その家はどうなるのか。
「使い潰す家でよければ、あえて技拓では建てません」
彼女は、きっぱりと言いました。
自分が住まなくなった後に、若い世代に喜んで引き継いでもらえること。
それこそが「社会貢献」に繋がるのではと思えばこそ、
この時代にあえて新築を建てようと思えるのだと、
話してくださった。
さらに、次の世代に引き継いでもらうために、自分が住んでいる間に
家を育てるのだと。
それは、技拓の取り組みとそしてその価値を
本当に理解してくださってる証だと感じて、
とても嬉しくなります。

もう一つ、その方からいい言葉を頂きました。
「住まいというのは、つくるものではなく、生まれるもの。
その地域、土地、あるいは場の中から生まれてくるものであって、
作るモノではないのです、住まいとはある意味哲学ですね。」
とお話してくださいました。
明日、そのことをさらに詳しく伺いたくて、会いに行ってきます。
お客様との会話は、つねに刺激を受け常に勉強になります。

我々も常々話しています。
家は買うものではないし、とってつけたように作るものでもないと思って、
長年仕事をしています。
その土地にどう馴染ませて、お施主様の要望とすり合わせていくか。
だからこそ、「家づくりは、環境の創造でなければならない」
という理念を掲げて、努力を続けているわけですが、
うまくいかないことや理解されないことも、やはり多いのです。
自分のお金で好きなモノを建てることと、環境や社会がリンクすること。
これはとても難しいことかもしれません。

でも、それが資産価値となって、
自分にも還元されるとしたらどうでしょう?
経済が少しずつ下降していく気配を感じます。
そのなかでのモノづくりに、きちんとした根拠があり、それが価値となれば
少しは興味が湧くかもしれませんね。
今年はそんなことを、一緒に考えていく場を持とうと思っています。

1度しかない人生をおもいっきり楽しむ日々の充実感と、資産価値の両立は
これからの私たちにとって、大切なポイントなのだと
私は思っています。

今年は輪をかけて、みなさまの住まいと暮らしがよりよいものになるよう、
いろいろと発信できたらと思っています。
そして、今年は「家の価値とはなんだろう?」というイベントを
計画しています。
楽しみにしていてください。
どうぞよろしくお願いいたします。