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去る夏、来る秋

カテゴリ : 住む人日記 2017.08.31

8月31日、台風の接近に伴う雨と肌寒さに、もう秋を感じます。
夏の始まりを号砲に、毎週のように何処かへ飛んで回る日々でした。
移動の新幹線や飛行機では、窓の向こうを眺めていると、いつのまにか季節が進んで行くのを感じ、
苦手なはずの夏が、どこか恋しく思えることもありました。

そして旅を終えて帰るたび、家はやっぱり落ち着くことに気付かされる。
疲れた体では台所に立てず、妻と外食することもしばしば。すると今度は、家で食べるご飯の美味しさに気付かれる。
日々というのは、振り子のように左右に揺れながら、改めて思うことの連続なのかもしれません。そんな体験をしながら食事について取り上げた冊子、住む人は、ただいま校了に向かってマラソンのまっ最中です。もうしばらく、お待ち下さい。

さて鎌倉では今頃、海の家が営業を終えた頃でしょう。今はどうか分かりませんが、以前は、海の家を切り盛りする方々が、監視所のマイクを通じて一夏の出来事を喋り、その放送を聴きながらじんわりと夏の終いを感じたものでした。やがてくる秋と冬にも想いを馳せながら、今夜は(も)涼しいねと言いながら、ビールを飲もうと思います。

写真は、いつかの鎌倉の花火大会にて。来年も、いい夏が来ますように。

 

住む人編集部