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リノベーションと鎌倉

カテゴリ : 波の音 2017.10.25

お世話になっているシェアオフィスの運営会社が手がけている「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」にお邪魔して来た。ここは由比ヶ浜通りに面し、かつて人力車倉庫だった建物をリノベーションして作られたホステルだ。ホステルとは要は宿泊施設なのだが、主に相部屋(ドミトリー)で構成され、宿泊者の交流に重きを置いている施設だ。イメージ的には海外からの宿泊者が多く利用していそうだが、国内からも多く人が集まるそうだ。

古き良きイメージをそのままに清潔感のある内装に仕上がっていて女性でも泊まりやすい宿泊施設だ。

地元湘南のクリエイターが集まりリノベーションした施設内にはそのあし跡が随所に見られる。コンセプトのラクダを店内で探すのも楽しい。

そんな趣のあるホステルの一階部分にSOBA BAR「ふくや」が併設されている。山形出身のオーナーが厳選した山形名物の山形そばや山形の日本酒を堪能できるお店だ。

ここはホステルに併設しているので、朝、昼、夜それぞれ異なったメニューが出てくる。伺ったお昼時には山形名物「つったい肉そば」「鳥中華」に「山形のだし」で作られたサイドメニューを楽しむことができる。山形では冬でも「つったい肉そば」(冷たい)を食べる人が多いそうだが、小生は寒がりなので「あっつい鳥中華」を頂いた。

そば屋さんが作った中華そばは、ちょっぴり甘い鶏出汁の和風味で、チャーシュウ、三つ葉、ねぎ、あげ玉、きざみのりが乗りまったく飽きがこない優しい味だ。 近くで働いていることもあるが、これから何度もお世話になるであろう美味しい味だった。

サイドメニューも山形の優しい味がならんでいる。本日は「山形の出し」がよく染み込んだ「玉こんにゃく」を頂いた。

山形のだしが染み込んだ弾力あるこんにゃくに、からしがよく合ってとても美味しい。

季節限定もソソられる。

ここ最近の鎌倉は良くも悪くも変化が目まぐるしい。ただここのように古き良きを残しつつ新しい風を起こしてくれるのは、長く地元にいる者にとっても嬉しいことだ。鎌倉に合ったしっかりしたコンセプトを持ち、地元を活性化させてくれる企業はとても貴重な存在だと思う。

鎌倉の良いところを残しつつ、次の世代に繋がるような町作りを続けていって欲しいと願う。

「Hostel YUIGAHAMA + SOBA BAR」
https://hostelyuigahama.com/