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第69回鎌倉花火大会

カテゴリ : 波の音 2017.07.25

鎌倉の海水浴場として親しまれている由比ヶ浜。その目前で開催される鎌倉花火大会は今年で69回目を迎えた。鎌倉市民にとって夏の最も大きなイベントの一つとして毎年楽しみにされている。

その花火大会が今年は中止だと発表された時は、とてもショックだった。小さい頃から友達と連れ立って七里ガ浜から由比ヶ浜まで自転車あるいは歩いて由比ヶ浜まで行き、ビーチの最前列、波打ち際に陣取って鎌倉花火大会の目玉である水中花火を目で耳で、花火の振動を体で感じ楽しんだ。この時期の潮回りは大潮なので波打ち際で見ていると潮が上げてきて濡れながら見なければならないこともあったり、風向きの運が悪いと煙が打ち寄せてきて全く花火が見れなかったり、花火以外にもアトラクション満載な夏の風物詩を皆んなでワイワイ言いながら楽しんだ。そんな思い出深い花火大会が開催されるとなった時はほっと胸をなでおろした。

最近は昔の友人と見に行く機会が中々無くなってしまっているが、今では小さい息子と見に行くのが楽しみになっている。2歳の息子を由比ヶ浜近くまで肩車して歩いて行くと40分ほどかかるので、息子は花火途中で疲れて飽きてしまうのだが。。今年は稲村ガ崎を超えて鎌倉市営プール前にちょうど親子3人分の隙間を見つけ、そこで鑑賞した。波打ち際の大迫力とまではいかないが、ここでも十分花火を楽しむことができた。

息子がもう少し大きくなったら、昔みたいに波打ち際で大迫力の花火を楽しみたいと思う。そんな世代を超えて楽しむことが出来る歴史あるイベントが無くなってしまっては悲しすぎる。息子たちが大きくなっても変わらず鎌倉市民の自慢の花火大会がいつまでも続くことを切に願う。