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2×4(ツーバイフォー)とは?

カテゴリ : 波の音 2016.10.09

wooden model house

前回の話
家の中で歩き回る息子の身を守る為、2×4材を利用した簡易的な柵を作成!ところでツーバイフォーって一体なんだ?

という流れで2×4(ツーバイフォー)について調べてみた。
「そんなの知ってるよ!」という方は。。。すみません。

そもそも2×4、2×4と言っているけど、その言葉が意味するところは
2×4材、そしてもう一つは2×4工法。

2×4材とは読んで字のごとく2インチ×4インチの規格化された材の事。
インチと言うからには日本発祥ではない。
そもそも2×4材はアメリカの建築工法に使われる主要角材のことで、サイズや樹種は様々だが、角材の断面が2インチ×4インチであることからこの様な名前になったのだとか。
じゃあ、2×4じゃない角材もあるのか!? あります。2×1, 2×2 ~ 2×10 と様々。これらを総称して2x材(ツーバイ材)と言う。

樹種は様々と書いたが、現在最も多く使われているのは「SPF(エスピーエフ)」と呼ばれるもので、S=スプルース(米トウヒ)、P=パイン(マツ類)、F=ファー(モミ類)などの針葉樹。
これらは成長が早く加工がしやすい為、カナダ・アメリカでは構造材として活用されてきたそうだ。

また、同じ2x材でも使う場所により種類が分かれ、さらにその中でグレードが分かれている。
ホームセンターで一般的に売られているものと建築用では少し違うようだ。

さて、2×4材の事が何となく分かった所で、2×4工法について調べてみよう。

2×4工法は正式には枠組壁工法と呼ばれ、北米で開発された建築工法の事だ。枠組壁工法はフレーム状に組まれた木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える工法で、つまりは箱状の様な六面体を組み上げて作っていく様式。
枠組壁工法では主に6種類の規格材が使われているが、最も多く使われているのが2×4材だったことから2x4工法と呼ばれる様になったそうだ。

よく比較される日本伝統の建築工法である木造軸組工法(在来工法)は木の柱と梁の構造による工法で柱と梁で家を支えるのに対し、2×4は壁(パネル)で家を支える違いがある。

枠組壁工法が画期的だったのは、気密性、断熱性、耐震性に大きく貢献したこと。

枠組壁工法で作られた住宅は、床パネル、壁パネル、屋根パネルにより面構造が出来上がり、家全体が一体構造(これをモノコック構造と言う)となるので外部からの力に対して耐性がある。これは地震や台風に対して家全体が力を受け止め分散するので、日本の風土に適した工法であると言える。
また、面でできている為、気密性・断熱性が高く冷暖房の効率化、さらには耐火性も望める。

さてさて、このように2×4について素人が素人なりに調べてみた今回。
なんとなーく、2×4について理解して頂けただろうか?

今まで漠然と家を建てたいなーと思っていたけど、調べてみると家の建て方一つで色々な工法があり奥が深く面白い。
ただ一番大事なのはどんな家に住みたいかといった事で、それにあった工法を選べば良いのだと思う。

ところで、前回の記事で作った、息子用の柵であるが、気づくと息子が柵の向こう側に。。。。。!!?
何とこの隙間をうまーくすり抜けたようだ。。。

dsc05284

子供って大人の予測範囲を遥かに超えてくるから恐ろしい。
間隔を組み直さなくては。。。