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贅沢な暮らし

カテゴリ : 波の音 2016.08.17

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「海と暮らし」をテーマに綴る「波の音」第2回。

海の暮らしと言いつつ、今回は山の話で恐縮。

海のそばで生まれ育ち、また祖父母も神奈川に住んでいたので田舎というものを結婚するまで持っていなかった。だから夏休みに田舎に帰ることにとても憧れていた。川で遊んだり、カブト虫を捕りに行ったり、子供にとって田舎は最高の遊び場だ。

もちろん、ここ鎌倉も海と山に囲まれたとても良い環境であることには変わりはない、が、やはり自分がイメージする田舎とは少しちがう。

妻の従姉妹が住む家は、長野県茅野市の山奥。花火で有名な諏訪湖から車で30分ほど走った山中に住んでいる。広い敷地内にログハウスを建て、すぐ脇には自家農園がある。隣には両親の家があり子供達(孫達)にとっては毎日が夏休み気分に浸れる最高のロケーションだ。家の裏には木々が生い茂る山林が広がり、カブト虫はもちろん、運がいいと鹿や熊!?にも遭遇するそうな。

ここのオーナー(妻の従姉妹の旦那様)は5時半には起きて、自分でコーヒーを沸かし、その間にちょっと裏山に散歩。戻ってきて新聞を読みながらコーヒーを飲み、ゆっくり自分の時間を満喫して仕事に出かけていく。夜になれば、自家農園で育った採れたての野菜が食卓を彩る。食後にはデッキでのんびり満点の星空を眺める。なんとも贅沢じゃないか。

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贅沢って人それぞれだけれども、決していい車に乗ったり、いい服を身につけたり、そういったことだけが贅沢なんじゃないと改めて気づかせてくれる。

もちろん、田舎には田舎の苦労があるだろう。冬は寒いし買い物に行くにも車なしでは行くことすらできない。でもそれでもここの暮らしは魅力的だ。自分は鎌倉を愛しているし、ここから外に移り住む気持ちも今の所はない。ただもう少しこんなゆったりした贅沢な暮らしに近ずけたら良いなと思う。

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鎌倉でもこのような贅沢な暮らしをしている人は沢山いるだろう。贅沢な暮らしをしている人は、人の流れ、時代の流れ、流行なんかに流されることなく自分のスタイルをしっかり持ち、日々の生活を時間的、精神的に豊かに暮らしている人だと思う。

自分にとって贅沢な暮らとは、家族と楽しい時間が持てて、好きな波乗りが出来て新鮮な食材で美味しいご飯が食べられて健康で居られること。いたってシンプルだ。

少しでも自分の求める贅沢な暮らしに近ずけたら、短い人生最後に楽しかったって言えると思う。

そんな人生歩めるよう日々精進しよう。そう心に誓ったお盆やすみだった。

皆さんにとって、贅沢な暮らしってなんですか?

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