みなさん初めまして、今月から連載をスタートさせていただくことになりました原田です。

スミビトを運営するGITAKUでは、これから年に1回『住む人』という家と暮らしにまつわる小さな雑誌を発行します。
既にGITAKUの魅力を知っている方、これから知る方、みなさんにとって住まいと暮らしの在り方に思いを馳せていただき、
一緒に考える、そんな一冊をお届けできればと思っております。
この連載では、そんな冊子作りの過程で出会った様々な物語や、考えていることを伝えていきます。

ライフスタイルという言葉が定着して久しい今、流行を追いつつオシャレな暮らしを簡単に買うことができるようになりました。
便利で良いことだなぁと思いつつ、どこか無個性で物寂しさを覚えたり。
家も暮らしも、一つ一つの事柄を積み重ね、日々を考え生きていくことで、その人らしい姿が見えてくるはずです。
失敗や、時間をかけることを躊躇せずに、じっくりと。
それが本当の暮らしであり、真似できないライフスタイルと言えるのかもしれません。

写真は、祖母に料理を教わりに行ったある日の光景です。
手際の良さも大切だけど、それ以上に時間をかけてじっくり作り、覚えることも大切といつも言っていました。

それでは、また次回。
心地よい秋の風が、今日も吹きますように。

原田教正
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写真家
武蔵美術大学　芸術文化学科/映像学科　卒
フリーランスを経て短い出版社勤務の後、独立。
広告・雑誌・書籍などの撮影を主に、冊子の編集も手掛ける。
kazumasaharada.com