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立ち止まる、考える。

カテゴリ : お山生活 2017.12.26

今年ほど、あっという間に1年が終わってしまった年はないのではないか?
と思うのだが、考えてみれば毎年、年の瀬には
いつも、そんなことをつぶやいている。
歳と共に、どうも月日の流れ方が違ってきたというか、
どんどん、消化するように日々が過ぎていくので、
きちんと意識をしておかないと、自分が
老いの方向へ向かっていることさえ見逃してしまいそうだ。
でも、最近聞いた話では、年齢の問題でもなく、この頃の子供でさえ
そう感じるというのだから、
ようは、世の中の動きに、目まぐるしいほどの変化が起きているのだと
最近は思うようになった。
だからと言って、ただ単に日々の出来事に流されて生きてしまっては、
やはりもったいない。
確実に我々は、終わりに向かって歩んでいるのだから。
流されない努力も必要であり、ひとつひとつを味わう必要がある。

時代が大きく変わり始めてしまって、ちょうど過渡期にいるものだから、
世の中の進化に戸惑いも覚えつつ、いろいろなことに流されている
自分に気づく。
無人化、自動化、AI機能、働き方改革、家事楽 時短 共働き 
そんな言葉が日々飛び交っている。
「豊かに暮らすための新しいあり方」を求めた結果なのだろうが、
そのシステムに、そもそも社会が追いつかないのではないだろうか?
そんな中時代の流れで、徐々にそのシステムに乗せられていく自分たち。
でも、その新しい時代には、常に「自己責任」が最終的に付きまとう。
そんな気がしてならない。

またネット社会の発展により、膨大な情報が一方的に
ありとあらゆる方面から、生活に流れ込んでいる。
その膨大な情報の中から、真実を見極めることはどれだけ困難なことか。
正しい情報を獲得するためには、膨大な情報を精査していく必要があって、
ある時から、人は考えることをやめてしまう。
だから、そこへAI機能が登場してくるわけだが、
そこにも、やはり最終的に流された先には、「自己責任」が待っている。
いつからかそんな時代になってしまった。
そんな風に感じている。

私たちは今こそ、もっときちんと立ち止まって、考える必要がある。
まさにこんな時代だからこそ、立ち止まり、考え、見極める。
それは自分自身のために。
モノゴトの本質とはなにか?
その先に起こることは、どんなことなのか?それが自分たちに
どうかかわってくるのか?
頭を働かせて、考える必要に迫られている。

それと、周りから入る「ノイズ」も実は重要だということに
気づくこと。これは昨日、お客さんとも話していて話題になった。
自分の好みのことだけを選び、行動していては自分自身の進化がない。
進化だけでなく、周りに対して無関心になっていく。
これもシステムによって流されてしまえば、
いつの間にか、そうなりうると知ること。
知っているか知らないかは、意識に大きな違いをもたらす。

これから、世の中が大きく変わろうとしている。
そのなかで、気が付いた時には、枠の外に押し出されてしまっていることの
ないよう、「立ち止まって、考える」のだ。
自分の豊かな人生のために。

そんなことを、大真面目に考えた1年だった。

来年も「本当の豊かさとはなにか?」という、少し厄介で難しいように
思えるテーマだけれども、やはり考えていきたい。
どう伝えられるかは、わからない。
数値化できるものではないから、感じることしかできないかもしれない。
でも、気づくこと、疑問に思うこと、そして自分自身が納得すること。
それは、大切なことなのだと思っています。

来年もどうぞ、皆様にとってより良い暮らしでありますように。