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味噌で手仕事の輪

カテゴリ : お山生活 2017.01.10

年が明けて、もう10日。
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年は、いろんな暮らしの愉しみについて綴っていきたいと思っています。

さて、かれこれ7年くらいになるでしょうか?
私は、毎年冬の間に味噌を仕込んでいます。始めは家族で。
そのうちに、味噌作りをやってみたいという友達が増えてきて、
ひと冬に数組の味噌づくりの会を設けて、みんなでワイワイとお味噌を仕込んでいます。

一組4名までで、1度にだいたい20キロほどのお味噌を仕込むのですが、
おしゃべりをしながらの作業は、結構楽しいのであっという間。

そして、とある組は毎年お味噌が出来上がるころ、
必ず品評会を称してみんなで集まります。
というのは、一緒に仕込んでいるのに、
保管する場所や熟成方法で少しずつ微妙に味が異なり、
それがまた不思議で楽しくて、それぞれ料理を持ち寄っては、

あーだこーだと意見交換しながら、試食します。
「この夏は湿度が高かったからカビが大変だった」とか、
「今年は酒粕を乗せたから管理が楽だった」
「最初のたまりを白身の刺身にかけたら最高だ」とか
「塩の下限はこの程度がいい」など
いろんな話をしながら、次の仕込みの相談をするんです。

ついでに情報交換、昔話、近況報告などなど話は広がりをみせ、
最後は、味噌を肴に女子の飲み会状態。
つくづく女性は明るくて頼もしいなと、いつも思う。
彼女らのエネルギッシュさは、歳を取ってもたぶん衰えることなく、
毎年味噌を仕込んでは、また持ち寄っては陽気に品評会をするのだろう。

味噌でつながる手仕事の輪。
暮らしを楽しくする輪は、これからも大事にしていきたいと思っています。