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便り1 ベルリンから

カテゴリ : 住む人日記 2019.02.06

フランスでの撮影を終えて、オランダでの展示会に来ています。それも無事に終えて、今日からはドイツのベルリンへ。冬の欧州はとにかく寒くて日照時間も短いので、なんだかとても不思議な気分です。フランスではインフルエンザにもなって病院に駆け込んだり、旅先ではいつも色々と起こります。
言葉も文化も違う場所を旅することは、とても楽しくも、心細くもあるのです。

それでも、見たことのない物、聞いたことのない音、感じたことのない風を味わうことは、特別なことなのだと改めて感じています。レストランで少し意地悪をされたり、バスケット選手みたいな身長の人々に紛れて、小柄なアジア人だなと笑われても、日本人に生まれてきたことを、何故だかとても嬉しく思いました。

一緒に分かち合える事柄もあれば、そうでないこともある。
海の向こうを旅して思うことは、誰もが窮屈な思いをしてまで多様性を認め合う平和よりも、違いを尊重し合いつつ、認め合えないこともあるのだと受け入れ、立場をわきまえた生き方の方が、なんだか気が楽で平和だということです。

電波があまり良くないので、今日はこの辺で。
次回は、街づくりや暮らし、デザインの思考の違いについて、少し書けたらと思います。

 

 

住む人編集部 K.H